交通事故のあれこれ

交通事故の治療費の平均金額について

交通事故で怪我をしたとき、「治療費はどのくらいかかるの?」とか、「支払い能力の範囲内で納まるの?」など不安になることもあるでしょう。当然、けがの程度や病状によっても違います。ここでは骨折などの怪我をした場合を例にとって、みていきたいと思います。

 

骨折時の平均的な治療代

骨折などの場合、平均在院期間は約42日で、3割負担で計算すると一日9,556円が必要となります。つまり、病院等の窓口で支払う合計治療代金は397,364円となり、3割負担であっても、40万円近くかかることになります。

 

高額療養費制度について

高額な医療費がかかってしまい、自身の自己負担限度額(年収や年齢で異なる)を超えてしまった場合に健康保険協会に申請することで、自己負担限度額超過分をあとから払い戻してもらえる制度です。骨折でこの制度を使うと40万円近かった治療代は3割負担で平均168,106円にすることが出来ます。しかし、払い戻されるのが数カ月後になるので、窓口に支払うお金が用意できないときには対応できません。

 

健康保険限度額適用認定について

自己負担限度額以内の支払いで済むように事前に申請し、限度額適用認定証と健康保険証を窓口に提示することで、一カ月ごとの自己負担限度額で計算して支払うことができる制度です。高額な医療費を必要とする場合には便利な制度です。

 

交通事故によるけがは保険が使えないと思っている方や、反対に保険会社が支払ってくれるので、健康保険を使わずに自由診療でよいと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、自由診療だと健康保険の約2倍も治療代を支払うことになります。健康保険を利用することをお勧めします。


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