交通事故のあれこれ

精神面のケアはどうする?交通事故のショック状態

被害者であっても加害者であっても、交通事故のショックはかなり大きいものです。事故の直後は感覚や感情が麻痺してしまい、何が起こったのか分からなくなったりします。また、事故そのものを受けいれることが出来ずに悪夢をみているような感覚に陥ることも少なくありません。交通事故におけるショック状態やそのケアについてみていきましょう。

 

交通事故によるショック状態について

身体的には、けがをしているのに痛みがわからない。頭痛、耳鳴り、下痢、動悸。また、体が冷えて冷や汗が出る。などの症状が表れますが、これらは事故への恐怖から交感神経系が興奮状態になるために起こると考えられます。

 

精神的ショックとケア

フラッシュバックや、うつ状態や、ボーっとして無表情になったり、無力感を感じたりします。反対に、普段以上に落ち着いて、テキパキと対応することがありますが、実はショックで感情が麻痺している場合があります。この場合は周りの人間が異常に気付いてあげることが出来ずに、深刻な状態に陥ってしまうこともあるので注意が必要です。

 

これらの症状が1か月以上続く場合は、専門医での治療が必要になるかもしれません。また、各都道府県の健康保険センターや保健所に相談することもできます。被害者支援センターなどの自助グループへ参加することで、同じ体験の人たちの話を聞くことが出来、安心感を得られることもあります。

 

事故にあった人たちは、普通の精神状態を保つことが困難なので、周りの人間のサポートが必要不可欠です。事故のことを責めたりせずに、きちんと話を聞いてあげること。また、理解してあげることで安心感を取り戻すことが出来るようになることでしょう。


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